大嫌いの先にあるもの【番外編】
帰宅すると、リビングのソファに黒須と並んで座り、65型のテレビを点けた。黒須がテレビ画面を動画配信サイトに切り替えて、映画を探し始める。
「あった。これだ」
テレビ画面に『アバウト・タイム』が表示された。
「こういう瞬間、私の仕事はなんだろうって思う」
「えっ」
「だって動画配信サイトに接続すれば手軽に見たい映画にたどり着けるんだもの。レンタルDVD屋さんって、10年後もあるのかな」
上着を脱いで、グレーのベスト姿になった黒須がクスクスと笑った。
「本当、便利な世の中になったね。でも、きっとDVD屋さんに行く良さはあるよ。例えば可愛い店員さんがいるとか」
黒須がチュッと私の頬にキスをした。
「春音が僕を出入り禁止にしたからお店に行けないけど、春音の店に毎日だって通いたいよ」
「出入り禁止になんかしたっけ?」
「会員証を作りに行った日に、来るなって言ったじゃないか」
「ああ」
すっかり忘れてた。
「まだ僕はお店に行ったらいけないのかな?」
「うーん、どうしようかな。黒須は目立つからな」
きっと滝本さんが大騒ぎする。
「でも、偶に来るぐらいならいいかな」
「本当に?」
黒須の目がキラキラと光った。
「そんなに来たいの?」
「春音がいるからね。制服姿の春音を見たいじゃないか」
「私目当てじゃん」
「そうだよ。可愛い店員さん目当て」
黒須が今度は唇に軽くキスをした。わずかに香ったウィスキーが胸をときめかせる。黒須がしてくれるキスが大好き。
「あった。これだ」
テレビ画面に『アバウト・タイム』が表示された。
「こういう瞬間、私の仕事はなんだろうって思う」
「えっ」
「だって動画配信サイトに接続すれば手軽に見たい映画にたどり着けるんだもの。レンタルDVD屋さんって、10年後もあるのかな」
上着を脱いで、グレーのベスト姿になった黒須がクスクスと笑った。
「本当、便利な世の中になったね。でも、きっとDVD屋さんに行く良さはあるよ。例えば可愛い店員さんがいるとか」
黒須がチュッと私の頬にキスをした。
「春音が僕を出入り禁止にしたからお店に行けないけど、春音の店に毎日だって通いたいよ」
「出入り禁止になんかしたっけ?」
「会員証を作りに行った日に、来るなって言ったじゃないか」
「ああ」
すっかり忘れてた。
「まだ僕はお店に行ったらいけないのかな?」
「うーん、どうしようかな。黒須は目立つからな」
きっと滝本さんが大騒ぎする。
「でも、偶に来るぐらいならいいかな」
「本当に?」
黒須の目がキラキラと光った。
「そんなに来たいの?」
「春音がいるからね。制服姿の春音を見たいじゃないか」
「私目当てじゃん」
「そうだよ。可愛い店員さん目当て」
黒須が今度は唇に軽くキスをした。わずかに香ったウィスキーが胸をときめかせる。黒須がしてくれるキスが大好き。