拾った男,まさかの一生もん
「……早くね?」
あぁ,今日は日曜だと二度寝しようとした矢先。
家のインターフォンは何者かによって鳴らされた。
ねみぃと目を擦りながらでれば,全く急用じゃない。
無視しとけば良かったと取り敢えず招き入れながら,俺はあくびをする。
朝からわざわざごくろうよろしくやって来たのは,昨日帰したばかりのあずさだった。
「はい,これ」
あずさに渡された紙袋には,綺麗に畳まれた元俺の服が入っている。
「やるっていったろ」
「いらな…や,じゃあ,貰っとく」
なんだ?
昨日よりずっとよそよそしい。
昨日あんだけ生意気だったのが嘘みたいだ。
「ほらよ,こっちも乾いてる…畳んではねぇけどな」
ハンガーから直接渡してやると,あずさは俺に渡す予定だった紙袋に,無造作に突っ込む。
「…帰んねぇの?」
「うん」
「あ?」
「一人暮らしだし,どうせ暇だろ。そのうち帰るから,置いて」
やっぱりめんどくせぇ。
拾う前に感じたことを思い出して,俺は渋い顔になる。
まぁ,いいけどな。
良く考えれば置いとくくらい。
「メシは」
「くれんの?」
「…俺のついでならな」
「それでいい」
あずさは結局丸一日いて。
晩飯まで食らってから家に帰った。
そして何故か。
毎日放課後になると,俺の家へと来ては居座るようになった。
あぁ,今日は日曜だと二度寝しようとした矢先。
家のインターフォンは何者かによって鳴らされた。
ねみぃと目を擦りながらでれば,全く急用じゃない。
無視しとけば良かったと取り敢えず招き入れながら,俺はあくびをする。
朝からわざわざごくろうよろしくやって来たのは,昨日帰したばかりのあずさだった。
「はい,これ」
あずさに渡された紙袋には,綺麗に畳まれた元俺の服が入っている。
「やるっていったろ」
「いらな…や,じゃあ,貰っとく」
なんだ?
昨日よりずっとよそよそしい。
昨日あんだけ生意気だったのが嘘みたいだ。
「ほらよ,こっちも乾いてる…畳んではねぇけどな」
ハンガーから直接渡してやると,あずさは俺に渡す予定だった紙袋に,無造作に突っ込む。
「…帰んねぇの?」
「うん」
「あ?」
「一人暮らしだし,どうせ暇だろ。そのうち帰るから,置いて」
やっぱりめんどくせぇ。
拾う前に感じたことを思い出して,俺は渋い顔になる。
まぁ,いいけどな。
良く考えれば置いとくくらい。
「メシは」
「くれんの?」
「…俺のついでならな」
「それでいい」
あずさは結局丸一日いて。
晩飯まで食らってから家に帰った。
そして何故か。
毎日放課後になると,俺の家へと来ては居座るようになった。