太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
番外編 テレビ出演で一波瀾!~これからも愉快な仲間達と共に~

俺達がテレビ出演!@ローカル局

これは、俺達のテレビ出演を機に起こった、てんやわんやの一波瀾のおはなし――


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俺と麻依のハネムーン話も落ち着いた8月後半のある休日――

俺はそわそわと麻依がトイレから戻るのを今か今かと待っていた。

カチャッ…

「麻依っ、どどうだった?」
噛んだ。


すると麻依が、ふふっ、とはにかんだ。
「赤ちゃん、できたみたい…」

麻依が手にしている妊娠検査薬を見ると…
ほんとだ!このラインは陽性反応!

「やった!じゃあ…すぐに行くぞ!」

麻依をぎゅうっと抱き締めて喜びを露にすると、前もって調べておいた、女医さんしかいない(←ここ大事)産婦人科クリニックへと急いだ。



俺は初めての『産婦人科』という場に緊張してたんだけど、エコー検査でモニターに映る、丸い頭と体のかわいい形を見たらそんなの吹っ飛んじゃった!


あぁ…この子が俺と麻依の子で…
麻依のお腹の中で生きてるんだ!

って実感が湧いてきたらもぉ…嬉しくて嬉しくて…
これ以上の喜びなんてねぇよ!って、涙が溢れて止まらなかった。

だって、麻依と出逢うまで、俺は家族なんて持てないと思ってたんだよ?

そんな俺に〝わが子〞というかけがえのない、新たな家族ができるんだよ?

これを最大の幸せと言わずしてなんと言う!?
バラ色の人生か!? バラ色の人生だな! !

VIVA! La vie en rose!


それからというもの、俺は常に浮かれっぱなしだ。
ニマニマしながら真新しい母子手帳を見たり、出産育児雑誌を何冊も買ったり、マタニティ用品を見に行きたがる俺を、智さんが「どっちが妊婦なんだかわからねぇな」って幸せそうに笑ってくれた。



そんな平和な9月初旬。

千紗さんから届いたメールが一波瀾に遭遇するきっかけになろうとは、一体誰が予想できただろうな…
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