太陽がくれた初恋~溺愛するから、覚悟して?~
そういえば…

夜中、久しぶりに出てきたあの夢。
いつも苦しい時に見るから、起きた時に余計に辛くなる…あの夢。

でも…今回は途中から違ってた…

心地のよい優しい声が聞こえて、なんだかすごく安心したんだ…

〝どこにも行かない、私がそばにいる〞

そんな感じの言葉だった気がするけど…

…俺が〝捨てられたくない〞と願ってたから夢の中で俺が作ったのか…?
それとも…麻依さんが…?

なんて…まさかな。
そうなら嬉しいけど…

まだ眠っている麻依さんを見ながら、後者ならいいのにな…と思うと同時に、心がギュウと締め付けられた。

あぁ…麻依さんが好きだ。

この優しさを独り占めしたい…
俺だけのものにしたい…
俺のことだけ見ててほしい…

く…何だこれ、すげぇ苦しい。
でも止めらんない…

そういうもんなのか〝恋〞って…


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