あの頃の私たちへ
「あ、なんか落ちたよ」

先生が何か言った気がしたけど私は気に留めず屋上から出た

ダメだ

なんでこんなにドキドキするんだろう…

帰り道は先生のことで頭がいっぱいだった

気付けば家の前に立っていた

「ただいま…」

そーと玄関を開ける

帰ったらまず靴を確認する

男はいない

ドアを開けるとリビングでお酒を飲んでいる母が私の方を見た

「あら、おかえり 遅かったじゃない」

誰に気を遣ってるかわかんないのかな

私は母を無視して冷蔵庫を開けた

「なんで無視するの? ちょっとは何かいいなさい」

あーうるさい

男にしか媚びないくせに

冷蔵庫からお茶を取ろうとするとケーキの箱が目に入った

「今日誕生日でしょ? 一緒に食べましょう」

はぁ?

私は母を睨みつけた

「私誕生日明日なんだけど」

子供の誕生日忘れる親なんて聞いたことない

どこまで惨めなの

逆に笑えてくる

「もうケーキいらないから」

私は自分の部屋に向かった

私は誰からも愛されていない

そう思ってずっと生きてきた

これから先だって愛なんて知らずに生きていくんだ
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