"全く興味がない"それだけだった
"こんな事になったんだろう?"と、ミケーレがソフィーアを責め立てようとした時だった。

まるでスローモーションのように黒い影がミケーレの上から覆い被さろうとしている。
それを見たミケーレは息を飲んだ。

この闇に触れてしまえば"死ぬ"と本能的に理解したからかもしれない。


「ルゼット様」


ソフィーアが片手を上げてルゼットを制すと影はピタリと止まる。
ルゼットは不満そうに声を上げる。


「‥‥なんで?ソフィーア」

「ルゼット様の手を汚すほどではありませんわ」

「羽虫のくせにブンブンと目障りだから潰してやろうと思ったのに」


よく見るとラバンジールも腰にある剣の柄に手を掛けている。
ラバンジールの目は鋭くミケーレを射抜いている。
いつも笑顔のリマですらも真顔でミケーレを見ていた。

一即触発の空気の中、平然とソフィーアは言った。
< 49 / 58 >

この作品をシェア

pagetop