キケンな四兄弟

【隼人SIDE】

トットットット
階段を降りる音が小さく鳴る。
ガチャ

「あー隼兄、何その寝ぐせ~? 寝てたの~?」
「…まぁな」
自分の髪を少しだけ恥ずかしそうにさわりながら、返事をする。
「てか…あれ、あの馬鹿女と兄貴は??」
めんどくさそうに海人に聞く。
「ん~と、なんかさっき、二人で外に出て行ったよ~」
ニコニコして言う海人。
「ふーん………二人で!?」
何気なく聞き流したつもりが、よく考えるとなぜか動揺している自分がいた。
「どしたの隼兄? そんなびっくりして」
「どっ…どうもしてねぇよ!?」

何だ俺…。
どうでもいいんだよあんな馬鹿女。
どうでも…いいんだよ。


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