ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ
莉子が楽しそうでなによりだ。


…ただ、俺は前みたいにいつでもそばに莉子がいるわけじゃないから、少し寂しかったりもするけどな。


莉子はそんなことは思っていなさそうだから、このことは本人には言わねぇけど。


クラスが違って普段なかなか会えないかわりに、莉子が野球部のマネージャーになったらとも考えていた。

そうしたら、部活中もいっしょだし、帰る時間も同じになるだろうし。


だけど、明光学園の野球部は『部内恋愛禁止』。


一度は莉子をマネージャーに誘ってみたものの、そもそも付き合っている俺と莉子が、同じ野球部に所属できるわけがなかった。


結局、莉子は帰宅部に。

マネージャーになれなくて、落ち込んでいるかと思ったが――。


〈でさ〜。駅前のカフェのパフェがめっちゃおいしかったの〜♪〉
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