ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ
今日、この日を迎えることができたのだ。



俺と悠は、スポーツ科。

莉子は、普通科。


そのため、莉子とは必然的にクラスは離れる。


俺と悠は、運よくまた同じクラスになった。

そして、小学生のときに所属していた野球チームのチームメイトとも、同じクラスでまさかの再会をはたした。


莉子は、1人でどうしてるかな…。

そんなことを思っていたけど、どうやらまったく心配する必要はなかった。



〈さっそく友達できちゃった〜♪〉


入学式の日の夜、上機嫌な様子の莉子から電話がかかってきた。


俺たちと出会ったころ、知らない土地にきたばかりということもあって、どこかツンツンしていた莉子。

だけど、根は素直でいいヤツ。


だから、中学でも友達は多かったし、そんな感じで高校でも初日からうまくやっているようだった。
< 205 / 294 >

この作品をシェア

pagetop