倖せのかたち
「進展のない関係でも…ずっとそばに居てくれる?」

「それは、むしろこちらからお願いしたいことだよ」


それからは、またテーブルを挟んで、他愛ないことをあれこれ語り合った。

ただ一緒に居られるだけで幸せなんて、18、19歳の少年少女でも、なかなかないことなのかもしれない。

それでも、私は心の底から幸せを感じていた。
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