カレンダーガール
しかし、私は約束を守らなかった。

一晩中、啓介に電話をかけ、
繋がらないと分かると、心当たりを探しに出た。

以前住んでいたマンション。
友達の家。
バイト先。
思い出の場所・・・落ち込んだとき行く場所。
思いつくところにはすべて行ってみたけれど、啓介はいなかった。

朝まで眠れなかった私は、病院に連絡して有休を取った。
当然、明日鷹先生にはバレているはず。
それでも、啓介を探さずにはいられなかった。

その結果、私は指導医の逆鱗に触れ、必要最低限のこと以外は口をきいてもらえなくなった。
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