カレンダーガール
今日は医学部のクリスマスパーティー。
毎年、大学のOBや研修医たちが参加する恒例行事。
ちなみに、研修医は強制参加。

私と紗花はいつものブティックへパーティー用の服を選びに来た。

「色とか、デザインの希望はありますか?」
オーナーが尋ねる。

「うーん。別に・・・」

「桜子、せっかくだから少し大人っぽいのにしようよ。丈も短めで」
紗花はなかなか乗り気の様子。
「いいけど、ドレスとか嫌だよ」

「でしたら・・・ミニ丈のワンピースはいかがですか?」
オーナーが出してきたのは、かなり露出度が高い2着。
紗花には真っ赤なオフショルダーのミニ丈ワンピ。
私には黒色のノースリーブミニ丈ワンピ。
いつもなら絶対に選ばない服だけれど、今日は否定する気力さえもない。

結局オーナーにすすめられるまま、私も紗花もかなり体の線が出る膝上丈のワンピースに決めた。

「桜子、本当にこれでいいの?」
紗花の意外そうな顔。

「いいわよ」
正直、もうどうでもいい。
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