その瞳に映すもの

 といった挨拶をした。何故か僕の自由な

挨拶に入ってから、ざわざわしていた入学

式の雰囲気とは一転して、徐々に静まり返

っていった。


 最後の方には、やや顔色の悪そうな人達

が居たので、一体何かあったのだろうか?

と少しだけ心配になった。


 ちなみに、挨拶後、教師陣からは、僕の

自由な挨拶の内容に苦笑いされ、あの如月

香蓮と友だちなのか……この学校で如月香

蓮を敵に回したい人間は居ないよといった

ことを言われたので、僕は一安心した。


 僕のクラスには、双子と如月くんと久能

くんがいたので、早速、入学式の挨拶につ

いて突っ込まれることになった。如月くん

から、


 「俺の名前をこんな風に使う人間に初め

て出会ったよ。俺の名前って、俺も知らな

かったけど、結構脅しには使えるのな!何

か性格悪そうな奴等の顔色が悪くなって

て、超ウケた!」


 と言われ、久能くんからは、


 「椿くんは、最高です!マジで将来、香

蓮の側にいませんか?」


 とキラキラした顔をして言われ、双子か

らは、


 「椿っち、入学式の挨拶、他の保護者も

いたのにイケイケでビックリしたよ〜!絶

対、ウチの親もビックリしたと思う

よ!!」


 といったことを言われることになった。
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