マーメイド・セレナーデ
「これは?」

「普通」

「これは?」

「格好よくない」

「これは?」

「微妙?」

「……これって世間一般ではイケメンだって。真知、なんかずれてるよ。理想高いから彼氏できないんじゃない?」



おかしい、とヒカルは連呼する。

あたしの基準がおかしいというなら、それはきっとあいつのせいだわ。

そう言ってヒカルを突っぱねたいのだけど、生憎ヒカルはあいつを知らない。
離れてもまだ、あいつはあたしの障害になるの。

あたしの男性の基準はすべて、あいつに基づいているって嫌になるくらいこの2年間で思い知ることになったんだから。
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