ずっと、好きなんだよ。
「奈和っ!!」



その声に反応して振り返る。


彼の呼ぶ"なお"が


奈和だと思ったから。



......見ぃつけた。



彼が駆けてくる。


私に向かって一直線に。



「奈和っ...」


「...玲音くん」



思い切り抱き締められた。


急いで来たんだろう。


荒い息遣いと鼓動が伝わってくる。



「やっと...会えた。会いたかったよ、ずっと...。ずっと、ずっとずっと、会いたかった...」



涙混じりの鼻声でそう言うと玲音くんはうんうんと頷いてくれた。



「オレも...会いたかった。遅くなって、ごめん。でも...ありがと。今日ここに来てくれて...ありがとな」


「うん、どういたしまして。それと...こちらこそありがと」



体温が離れてお互いの顔が見える距離を保つ。


涙でぐっしゃぐしゃなのはお互い様。


...分かるよ。


見れば、分かる。


答えは出てる。


でも、伝えたい。


何度だって、伝えたい。


何度も空振りして、


いや、砕けたりもしたけど、


でも、伝えたい。


今日こそは、


ううん、


今日だから。


私は肺が凍りそうになるくらいまで目一杯空気を吸い込んで、放った。



「ずっと、好きなんだよ。ずっと、ずっと...好きのまま。今日この日まで忘れた日は1日もなくて、やっぱりね、私には玲音くんしかいない。だから、その...」


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