カレカノごっこ。
しばらくすると映画館のブザーがなって、辺りが暗くなった。
てか。
我ながら思うけど、伊吹くんは私と映画なんて一緒に見て楽しいの?
映画も私に選ばせてくれたし。
カフェに行った時だって、私の食べたいものに合わせてくれた。
伊吹くんは何の目的があって私に関わってくるのか、本当に分からない。
そんな伊吹くんをこっそり盗み見しようとすると、また目が合ってしまった。
目が合うとニコっと笑う伊吹くん。
私は表情をピクリともさせずに、スクリーンに顔を向き直した。
やっぱり伊吹くんと一緒にいるとソワソワする。