エリート外交官は別れを選んだ私を、赤ちゃんごと溺愛で包む

 幸せにする。
 俺はそっと彼女の薄い腹を撫でる。
 どうかここに命が宿りますように。
 優しく夏乃子の唇にキスを落とす。何度も丁寧に角度を変えて、愛してると告げながら。

 舌を挿し入れると、不器用ながらに応える舌先が愛おしい。全てが初めてだった彼女。

 君の最初で最後の男になりたい。

「ん……」

 舌を甘く噛むと、鼓膜が蕩けるような可愛らしい声が夏乃子から漏れる。
 そっと柔肌に触れる。首筋、鎖骨、胸のふくらみ――快楽に慣れ始めた初心な身体がびくんと跳ねた。
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