原作者の私ですが婚約者は譲っても推しのお義兄様は渡しません!
 ミシェルはストロベリーブロンドの軽くカール
した髪と淡いブルーの瞳、透き通るように白い肌とピンクのぷっくりした唇の美少女だった。



 チカ先生が描いた彼女の美しさは、オスカーのそれと対を張るもので、実現した2.5次元の素晴らしさに震え、目が離せない。


 あぁ、このヒロインになら推しのお義兄様を譲ってもいい。
 黒髪と深い紫の瞳のオスカーと、ふわふわと色素の薄いミシェルのふたりが並んだら、さぞや見栄えが良いカップルだろう。

 今からでも直ぐに第2章が書けそうだ、とロザリンドの心は弾んだ……それなのに!



「何なのよ、ジロジロ見るなよ!
 言いたいことがあるんでしょ!」

 いきなり立ち上がったミシェルがこちらにやって来て、ロザリンドに言い放ったので、ロザリンドは驚いて彼女を見上げた。
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