嘘も孤独も全部まとめて
「ほらよ」
玄関の鍵を開け、手前に引っ張る。
先に入るよう促され、中に足を踏み入れた。
喋っている感じでは汚い部屋を想像していたけれど、視界に飛び込んできたのは何もない空間。
「何もないじゃん」
「俺一人だしな。家を空けてることも多いから、荷物はほとんどない」
立ち尽くすあたしの横をすり抜ける。
男が廊下の電気を点けると、その殺風景な部屋がより鮮明になった。
玄関の鍵を開け、手前に引っ張る。
先に入るよう促され、中に足を踏み入れた。
喋っている感じでは汚い部屋を想像していたけれど、視界に飛び込んできたのは何もない空間。
「何もないじゃん」
「俺一人だしな。家を空けてることも多いから、荷物はほとんどない」
立ち尽くすあたしの横をすり抜ける。
男が廊下の電気を点けると、その殺風景な部屋がより鮮明になった。