『セーラー服を脱いだら、キミは…』スカートが捲れた、その時ボクは… 番外編
「武頼〜、クリスマスどーする?」


「え、あー…もうすぐクリスマスだね」


「今、調べてたんだけど
レストランもホテルも予約いっぱいなんだよね」


「ほ、ホテル???」


声、裏返る


#クリスマス #カノジョとデート #ホテル

ボクのワードにない#


「だから〜
武頼の部屋で一緒にケーキ食べて
武頼の部屋に泊まる」


「と、泊まる???」


裏返りすぎ

変声期?


世間のカップルはみんな
クリスマスは一緒に一夜を過ごすのか???


「ダメ?」


えっと…


「お父さんとかお母さんに聞いたの?」


小学生か?


「たぶん大丈夫
武頼のお父さんとお母さんは?」


たぶんビックリすると思う

聞くのも怖い


理央がいつも部屋に来てることは知らない

親が帰ってくる前に理央が帰るから


ボクにカノジョができたことは
たぶん薄々気付いてる


ボクが最近そわそわしてるから


「たぶん、ダメかも…」


たぶん、ボクがダメ

まだ心の準備できてない


「そっか…
じゃあうち来てよ!」


「え!理央の?
理央の部屋に?泊まるの?」


「うん、ダメ?
枕変わると寝れないとか?」


「ダメ…じゃないけど…
枕…なんて、どーでもいいけど…
な、何するの?」


変態か


「だから、ケーキ食べて…
ゲームとかする?
あ、なんか映画とか見よっか
クリスマスぽいやつ!」


「あ、そーだよね…
クリスマスだもんね、ケーキ食べなきゃ」


なんだ


「それから…一緒に寝るよね?」


「え?」


「一緒に寝ない?
枕持ってきてもいいよ」


「え…や…
枕とか…別に…」


寝るだけだよね?


「一緒に寝よ!ね!」


「ね…」


つられる


「楽しみだな♡」


理央が脚をバタバタさせた


「うん…
理央が楽しみなら…」


目線の先に理央のパンツが見えた


えっと…


「理央…パンツ見えてる」


黙って見てるとか
もっと変態な気がしたから言った


理央がスカートで隠した


「ごめん、見る気なかったけど…」


「ごめん
見たくないもの見せて…」


「や、見たくないわけじゃないけど!」


変態じゃん!


「見たことあるもんね」


「うん…」


それが出会いだったしね


「武頼ってさ
私のこと、ホントに好き?」


「え?」


そんなの当たり前だけど


「なんかさ
私に興味ないのかな…って…
私っていうより、女子に興味ないのかな…
女子に興味ないとかじゃなくて…
やっぱり男が好きとか…」


「え!?
そんなこと…」


「ハハハ…武頼慌ててる
もしかして、ホントに…」


「それは、なくて…
ちゃんと女の子に興味あるし…
女の子に興味あるっていうか…
興味あるのは理央で…
興味あるっていうか…
好きだけど…
ただ好きだけじゃなくて…」


慌てすぎだろ

嘘っぽく聞こえる


「ん?なに?」


理央がボクを睨んだ

怪しまれてる


「すごく…すごく、大切」


「ホントに?」


「うん、ホントに…
ホントに大切だし…す、好きだよ…

ごめん、女子に免疫なくて
なんか、どーしていいか、わからなくて…」


「武頼、大好き♡」


理央が抱きついてきて
ふたりでベッドに倒れた
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