『セーラー服を脱いだら、キミは…』スカートが捲れた、その時ボクは… 番外編
えっと…


ボクが理央を
ベッドに押し倒してる状況になってるけど


ここからどーしたら…


理央の髪が乱れてて
スカートが捲れててパンツ見えてる


えっと…


めちゃくちゃどーにかしたい


とりあえず


ーーー


キスした


理央、好き


で…


とりあえず
抱きしめてみる


で…


で…?


ん?
理央、硬直してる?


「あ、ごめん…
怖かった?怖かったよね?
ごめん!理央」


トラウマって蘇るよね


何してんだろ、ボク


「んーん…
武頼なら、怖くない
武頼なら、何されてもいいよ」


えっと…


何されても…


何したらいい?


ボクは何をしたいのか?

ボクは何をしようとしてるのか?


この状況から考えると…


えっと…


理央のセーラー服のリボンをゆっくりほどいた


理央…ホントにいいの?


付き合ってるんだから
いつかこーなることは想定内だったけど


予習してなかった


ボクとしたことが…

勉強は予習して
わからないところを授業で質問するタイプだけど


ボクの下に
リボンの解けた理央がいる


えっと…

アレ…?


焦る

仕方ない


落ち着け!武頼


「セーラー服って、どーやって…」


セーラー服の仕組みがわからん

ボタンとか…えっと…ボタンじゃないか…


どーやって脱がすの?


「…ん?」


焦る

焦るな!武頼


「セーラー服を脱いでください!」


「え?」


え…

変態じゃん!


「じゃなくて…ご、ごめん…」


変態だよ!


「フ…ハハハ…
武頼、緊張しすぎ!」


ダサ…

ダサすぎる


理央に笑われた

撃沈


「武頼、めっちゃ赤くなってる」


ハー…

これがボクのトラウマになるかもしれない


「私にセーラー服脱いでほしいの?」


「いや…いい…
なんか、間違えた」


今日のことは全部忘れてほしい


理央のパンツを見た日
理央にそう言われた


今なら理央の気持ちがわかる

わかりすぎる


「なんだ…間違えなんだ…
残念…」


「え…」


「好きっていうのも
大切っていうのも
全部、間違え?」


「いや、それは…
全部間違えなんかじゃなくて
ホントに…
ホントに今…
ボクは、理央のこと…」


「ん…?」


えっと…


「襲おうとしました!
セーラー服脱がそうとしました!
ごめん!スミマセン!」


「フ…ハハハハハ…」


「ごめん…」


「謝らないでよ、武頼
ありがと」


「え…」


お礼言われるようなこと?


「私に興味もってくれて嬉しかった
でも…
セーラー服の脱がし方は教えなーい
ハハハハハ…」


この状況は

良かったのか?
悪かったのか?


ボクは男としてどーなのか?


男として、ダメでしょ


理央は笑ってるけど
ボクは落ち込む


「ん?武頼?」


「…」


「どーしたの?
そんな見たかった?私のハダカ」


理央がボクを覗き込んできた


ボクはベッドの上で体育座り


「や…別に…」


こんなことで落ち込むとか
それも男としてダメな気がするけど

ここまでの経緯とかいろいろダメすぎる


女子にはわからないだろ
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