雨宮課長に甘えたい【2022.12.3番外編完結】
白い天井に消毒薬の匂い。

腕を動かそうとして、左腕が点滴につながれている事に気づく。

ここは……病院?

ガラガラと扉が開くような音がした。

「奈々ちゃん!」

男の人の声が飛び込んでくる。
それから勢いよく駆けて来る足音。

「奈々ちゃん!」

そう私を呼んだのは……総務の雨宮課長。
雨宮課長の呼び方に違和感を覚える。

奈々ちゃん?

今、そう呼ばれたよね?

「奈々ちゃん、心配したよ」

ベッドのそばまで来た雨宮課長の手が私の頬に触れてびっくり。

なんか距離感が近い。

それに私を大事そうに見つめる眼鏡越しの瞳。

あの冷静な雨宮課長が息を切らせているなんて……。

「あの」
「奈々ちゃん、何?」
「総務の雨宮課長ですよね?」

私の掠れた声を聞いて、雨宮課長が目を丸くする。
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