ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
イドリスはエドよりかなり年下なはず。それなのに、彼の持つ気配に気圧された。
今のシアは、幸せなのだろうか。ふと、そんなことまで考えてしまう。
「覚悟がないなら、僕がもらう」
その宣言は。まだ幼く、純粋だからこそエドの胸に刺さった。
じゃあね、と言い残したイドリスは先に階段を下りてしまう。
軽やかな足音が消えるのを待って、残されたエドは空を見上げた。
こういう時、自分の経験値のなさが嫌になる。さすがに、ヨアキムにも相談するわけにはいかない。
(いつまでも、南の離宮にいてくれってわけにもいかないのはわかっているんだ――)
シア本人が気づいているかどうかはわからないが、今のシアの立場はとても不安定なもの。聖女として神殿に認められてはいるが、女神に祈りを捧げて結界を維持する以外、聖女としての役目を果たしているとは言い難い。
瘴気が発生すれば浄化に行ってくれるが、聖女という存在に皆が期待するのはそれだけではない。
――でも、無理強いするわけにもいかないと思うのだ。セアルド王国で暮らしていた頃の、シアの扱いを知ってしまっているから。
今のシアは、幸せなのだろうか。ふと、そんなことまで考えてしまう。
「覚悟がないなら、僕がもらう」
その宣言は。まだ幼く、純粋だからこそエドの胸に刺さった。
じゃあね、と言い残したイドリスは先に階段を下りてしまう。
軽やかな足音が消えるのを待って、残されたエドは空を見上げた。
こういう時、自分の経験値のなさが嫌になる。さすがに、ヨアキムにも相談するわけにはいかない。
(いつまでも、南の離宮にいてくれってわけにもいかないのはわかっているんだ――)
シア本人が気づいているかどうかはわからないが、今のシアの立場はとても不安定なもの。聖女として神殿に認められてはいるが、女神に祈りを捧げて結界を維持する以外、聖女としての役目を果たしているとは言い難い。
瘴気が発生すれば浄化に行ってくれるが、聖女という存在に皆が期待するのはそれだけではない。
――でも、無理強いするわけにもいかないと思うのだ。セアルド王国で暮らしていた頃の、シアの扱いを知ってしまっているから。