ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
 いつかなにかに使えるかもしれないからとため込んできたけれど、集めた呪いを使う機会なんてそうそうあるはずもない。もったいない精神もほどほどにしなければと最近では思い始めている。
 とはいえ、最近一番重かったのは、エドにかけられていた呪いを解いた時。南の離宮は呪いの残滓みたいなものだったから、それほどでもなかった。

「……よし、できた」

 呪いを解き、玉に丸める。丸まった呪いは、海底に落ちる。それをマルが次から次へと拾い集めてくれていた。呪いを解いたら、次は体力回復と解毒のポーションだ。

「今、ポーションを作ってしまうわね。瓶はあるかしら」

 シアなら、水さえあればポーションを作ることができる。

「樽かなにかに作った方がいいんじゃない? 魔物退治の時とは違って、零さないように運ぶ必要もないんだから」
「言われてみればそうね」

 マルのアイディアを受け、飲み水を確保している樽をひとつ分けてもらった。

「えーい、えーい、それからもひとつえーい!」

 なにしろ量が量なので、一度ではポーションに変化しなかった。三回に分けて魔力を注ぎ込み、ようやくポーションが完成する。

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