ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
「かしこまりました」

 イドリスの命を受け、シャーミルが再び慌ただしく出かけていく。こうして、作戦は決行されることになった。

 翌日。
 シア達の他、要請を受けた冒険者達がソレール家の別荘に集合した。一同が集められたのは、海に続く庭である。
 大輪の色鮮やかな花々の向こう側に見える海は、こんな時でなければと思ってしまうほどに美しかった。

「魔物退治をするのはかまわないが、どうやって魔物を引っ張り出すんだ? さすがの俺達も、海の中じゃ本領発揮というわけにはいかないぞ」

 手を上げたのは、カーティスという名の冒険者であった。二十代後半、エドより年上というところだろうか。もう冒険者を始めて十年以上のベテランだそうで、エドやヨアキムと同じ一級冒険者である。彼のチームは、他に一級冒険者ひとり、二級冒険者三人の組み合わせだ。剣を扱う者だけではなく、斧使いや魔術師、弓使いもいてバランスが取れている。
 海からダレンが顔をのぞかせ、集まっているこちらに向けて、ぺこりと頭を下げた。

「私の矢も海の中じゃ使えないわよね。私達もどうやって引っ張り出すのか聞きたいわ」

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