ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
 もう一組、弓を持っているルイザという女性も冒険者だった。彼女は二級冒険者。五人いる彼女の仲間も全員二級らしい。こちらはルイザの他、弓使いと魔術師がひとりずつ。残るふたりは剣を持っている。
 ダレンの魔術があったとしても、海の中では人間の方が圧倒的に不利。いくら聖人聖女がいたとしても、難しいものは難しい。まずは、地上に引っ張り出すのが先決問題となる。

「ん? それは問題ないけど?」

 マルはにやにやとしながら言い放った。マルについては、シアについている家妖精という形で説明済みだ。その説明で納得しているかどうかはシアにはわからない。

「ダレン、エドに魔術かけて」
「かしこまりました」

 マルに命じられるがままに、ダレンはエドに魔術をかける。ヨアキムにもかけさせると、マルはもう一度にやりとした。

「よーし、いってこーい!」

 いきなりエドの身体が持ち上げられたかと思ったら、そのまま放物線を描いて海にぶん投げられる。続くもうひとつの放物線はヨアキムだった。

「ちょ、おまっ!」

 水しぶきを上げたエドが、水面に頭を出してマルを睨みつけた。

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