ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
 結婚を機に引退したのか、それとも他の事情があったのか、冒険者をやめてからはリスヴェンの一等地にポーション屋を開いている。シアの話を聞きたがるのは、昔の血が騒いだのかもしれない。

「うーん、かなり高度な魔道具を作る技術を持っていた人達が暮らしていたか、儀式のために集まる場所か。そんな感じみたいなんですよねえ」

 ヨアキムは魔術師としてかなりの腕の持ち主だという話だったけれど、その彼が見ても、あの井戸の魔道具はどうやって作られたのか見当もつかないらしい。

「それから、ルイダーン王国では人魚の一族と共闘することになりました」

 あのダレンという人魚が、あの場でイドリスに助けを求めに来たのは賢い選択だった。イドリスがいなかったら、あの海域は大変なことになっていただろう。

「……それから?」

 カウンターの向こうで、ベラはにやにやとしている。それからと言われても、あとはたいしたことはなかった。

「エドとはどうなったのさ?」 

「どうなったのさと言われても。別になにもなかったですよ」

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