ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
 エドがアンセルムに買ったのと同じようなナイフを、シアも購入していた。一本借りて使ってみたけれど、折り畳み式だからどこに持ち歩くのにも困らないし、切れ味もいい。
 台所で使うのにも、ポーションづくりの工房で使うのにも使い勝手がよさそうだったから、ふたりへのお土産はこれにしたのだ。

「あ、おいしい!」
「だろ?」

 ベラが出してくれたハーブティーは、ローズヒップとカモミールをベースに、あと数種類が組み合わされているそうだ。ローズヒップには美肌効果がある。海辺で思いきり日焼けした直後であるシアにとっては、ありがたい。

「それで? 遺跡はどうだった?」

 わくわくとした様子で、ベラはカウンターの向こう側から身を乗り出してきた。

「どうだったと言われても……普通に遺跡でしたよ?」
「普通に遺跡って! そんなことないだろ。なんの目的のために作られた施設なのかで、つくりも全然変わってくるんだから!」

 ベラ本人の口から直接聞いたことはないけれど、リスヴェンの噂では、ベラは昔冒険者だったらしい。今の冒険者組合の組合長と組んで仕事をしていたのだとか。
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