ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
「悪い、遅くなった」

 エドとヨアキムがこちらに合流した。政務を終えてから大急ぎで来たらしく、エドの服装はシアがよく知っている冒険者のものとは違っている。
 ヨアキムの方も、冒険者として顔を合わせる時にはフードを深くかぶっていることも多いから、しっかり顔を出している彼を見るのはなんだか妙な気分だった。先日、釘を刺されてからヨアキムの顔を真っ直ぐに見ることができないでいる。
 ふたりの登場に、アンセルムの顔がぱっと明るくなる。

「アンセルム、これはどうしたらいい?」
「ええと、僕が持っていた方がいいものと、神官や学者に渡した方がいいものに分けたいです。僕が持っていた方がいいものは、僕の部屋に運びます。今、マルに手伝ってもらってより分けているところです」

 イリアが持ち込んだ品は多岐にわたっていた。
 アンセルムが持つより、神官や学者に渡して研究してもらった方が有効活用できる品もあるらしい。

「ヨアキム、神官に渡すものと学者に渡すもの、僕の方で仕分けちゃっていいかな? あまりたくさんの人がかかわらない方がいいでしょ?」
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