ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
「そうしていただけると助かりますね。隣の部屋と、その隣の部屋を空けておきました。運ぶのは俺もやります」

 ヨアキムは、シアはともかくマルのことは頼りにしているようだ。
 、仕分けした品をきちんと並べられるように二部屋空けてくれていたらしい。大半はマルの力で、それから他の人達も手伝って、隠し部屋の品々は次から次へと運び出されていった。
 床の上にぺたりと座り、ノートをぺらぺらとめくっていたアンセルムが「あ!」と声をあげた。

「兄上! ここに仲間と連絡を取る方法が書かれています!」

 イリアは、ひとりで奮闘していたわけではない。
 彼女の一族は、全国に散らばっていた。落ち着き、まとまって過ごすための場所を用意するのがイリアの悲願であった。

「連絡を取るための魔術があるんですって! 連絡を取ってみてもいいですか?」

 魔女と呼ばれる一族の者と王族が連絡を取る。それは、今までに例のないことであった。
 アンセルムはエドの許しがなければ、連絡を取ってはいけないと思っているらしい。そして、その判断は間違っていない。

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