ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
なにせ、この国に来るまでは、あまりにも急展開だったので。
シアはもともとガラティア王国の人間ではなく、今はセアルド公爵領と呼ばれている元セアルド王国の出身だ。
聖女として選ばれ、聖女の祠で暮らしてきた。そこからガラティア王国に移住することになったのは、十八になった誕生日当日。出立はその翌日。
手紙の転送を頼む余裕などあるはずもなく、こちらに来てからは、歓迎されないまま離宮の住民となった。
ポーション屋のベラが、店を受け取り場所にすればいいと言ってくれて、ようやく手紙を書くことができた。
(ベラさんには、感謝してもしきれないわよね……!)
ベラの店から手紙を出したけれど、返事が来たのはこの離宮だった。
ガラティア王国がセアルド王国を併合することになったあの騒ぎの中、「聖女は王宮で暮らしている」ということが公にされ、イドリスの手紙もこちらに回されることになったから。
というのが、ここまでの経緯である。たしかにしばらくの間、彼との文通は滞ってしまった。
「――まあ、いいけどさ。そんなのはどうでも」
シアはもともとガラティア王国の人間ではなく、今はセアルド公爵領と呼ばれている元セアルド王国の出身だ。
聖女として選ばれ、聖女の祠で暮らしてきた。そこからガラティア王国に移住することになったのは、十八になった誕生日当日。出立はその翌日。
手紙の転送を頼む余裕などあるはずもなく、こちらに来てからは、歓迎されないまま離宮の住民となった。
ポーション屋のベラが、店を受け取り場所にすればいいと言ってくれて、ようやく手紙を書くことができた。
(ベラさんには、感謝してもしきれないわよね……!)
ベラの店から手紙を出したけれど、返事が来たのはこの離宮だった。
ガラティア王国がセアルド王国を併合することになったあの騒ぎの中、「聖女は王宮で暮らしている」ということが公にされ、イドリスの手紙もこちらに回されることになったから。
というのが、ここまでの経緯である。たしかにしばらくの間、彼との文通は滞ってしまった。
「――まあ、いいけどさ。そんなのはどうでも」