ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
 今回は冒険者として来ているから、冒険者組合に飼育を委託しているグリフォンに乗ったが、エドにはエドのグリフォンがいるのだという。

「あいつなら、冒険者組合は関係ないから俺の一存で出せるぞ?」
「本当ですか?」

 エドの説明によれば、王宮でも常に何頭かのグリフォンを飼育しているのだそうだ。
 そのグリフォン達の飼育目的は、戦の時、王が乗るものとして――そして、最悪の事態が発生した場合、王宮にいる者達を脱出させるための手段として。
 緊急時に言うことを聞いてくれなくては困るから、時々はエドの手で飛ばしてやる必要があるのだそうだ。

「どうだ? 俺とシアの都合が合えば、いつでも空を飛べるぞ」
「わあ、ぜひ、お願いします!」

 そうか、王様ともなれば、個人のグリフォンを持つことができるのか。

「楽しみです……!」

 首を捻って、エドの顔を見上げる。視線が合ってしまい、慌てて下へと戻した。

 朝、リスヴェンを出発し、目的の地であるザウドに到着したのは、夕食前の時間帯だった。
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