ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!2
 一定以上の実績のある冒険者は、一度はその講習会に参加しなければならないのが決まり。どうしても高いところが苦手な人には、救済措置もある。

「へぇ、考えてるんだな」

 イドリスは、感心した様子を見せる。ルイダーン王国ではグリフォンはほぼ全て王宮で飼育しているらしい。ソレール家が持っているのは例外なのだそうだ。

「その代わり、騎士団の保有するグリフォンは他国より少なくなってしまうけどな。少ない冒険者をすぐに移動させられる体制を取っておく方が大事だったものだから」

 シアは他国に出ることはなかったから、冒険者組合でグリフォンを飼育するのが珍しいとは知らなかった。

「――うちでも飼えればいいのに」
「祠のどこに置くんですか。商会のグリフォンで我慢してください。あなたの自由に使えるんだから」

 あきれた口調でシャーミルが突っ込んだ。
 イドリスの言う〝うち〟とは、聖人の祠のことだったか。
 たしかに住居という意味ではうちで間違いないのだろうけれど、シアが暮らしていた祠とは全く違う待遇に、ちょっぴり不公平ではないかという気もしてくる。

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