プラトニック ラブ

早まった日程



「んー……、っあ?あ…あぁ。………留学?そっか。俺、留学するんだっけ」



寝ぼけ眼のジュン。
右手で目をゴシゴシとこすり、朦朧とした意識を回復させていく。



「ジュン、眠っていたところごめんなさい。実は、留学に纏わる大事な話をしようと思っていたところだったの」

「……何?大事な話って」


「うん。出発日は1ヶ月後を予定していたんだけど、先方の都合で少し日程が早まってね」

「いつ?」


「2週間後よ」



2人は先に出発は1ヶ月後と聞いていただけに、動揺の色が隠せない。



「2週間って……、あっという間じゃん。俺ら修了式すら迎えられないって事?」

「そうなの。書類上の契約期間は2年なんだけど、先方は日程をずらす事が出来ないから、この条件じゃないと契約出来ないって言うの」

「嘘だろ……」



セイは国内に留まる残り時間は1ヶ月でも短いと思っていたのに、紗南との別れが早まった事を知りショックを受けた。

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