国の再建のために捨てられたもと皇太子妃ですが強く生きています
7.刺客
「陛下。こちらが決済待ちの書類です。あと、ブラッドリー閣下から伝言で、北方は問題ないから進めてほしいとのことです」

ブラッドリーは今北方の街にいる。
どうやらそこにまだ保守派の貴族が潜んでいるという噂があり、派遣したのだ。
徹底的につぶしてほしいと。

それもこれも先日、とらえたキーン伯爵の令息の証言から明らかになったもので、北方の貴族たちから令息をけしかけるようなことをされたというのだ。
自分の中でオリヴィアの女神像のようなものがふくれあがってきて、実際会ってみたら本当に女神みたいで、つい手を出してしまったと。
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