罪と愛
「はあ…はっ」

「ねぇもか。こうゆうことする相手,俺で最後にしません?」

「行為をするなとは…はっ…ぁ……言わないのね」

「そりゃ,受け入れられたら困るので」

「……はぁ。女は最後の人に,男は最初の人に。と言うけれど,その逆?」

「多分,似たようなものです」



俺がすんなり答えれば,もかは体を捻って,右手で俺の手を掴んだ。

そして戯れみたいな軽いキスを唇にすると,意地悪く笑う。



「いいわ? その代わり,退屈させないで。逃げる準備はいつでも出来てるのだから」

「はい。いいですそれで」

「でも……どうかしらね。私やっぱり,今の生活大好きだもの。ふふふっ,いつまで続くと思う?」

「…それは約束を反古にしてません?」
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