罪と愛
目を閉じればいつだって浮かぶ。

少人数で紡がれる,大きな悲劇とその結末が。



「ふふふ」



狙い目は,妻の妊娠から産後半年くらい。

すっかりレスになった男。

簡単に転がりそうな,童貞で初な男。

それから,偉い立場の忙しい男。

偉い…というのはそれだけで疲れるもの。

ストレスが求めるのは愛じゃない。

圧倒的な癒し(快楽)

そしてそうゆう人間ほど,ツテもお金も持っている。

もちろん。

家族とのちょっと変わったドラマ(ストーリー)も。

誘い,唆し,泣き落とし。

私を見せてチラつかせ。

手に入るものと錯覚させる。

そして後ろ(真実の愛)を自ら失くし,前へ前へ,私のところへやって来れば…あとは突き放すだけ。

愉しくて愉しくて仕方がない。

私はこの罪を,あいしている。
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