23時のシンデレラ〜ベッドの上で初めての魔法をかけられて〜
「チューしてくれたら起きる」

「颯っ、子供達の前だよっ」

美弥が、慌てた様子で、ベッドサイドに駆け寄ってくる。

「ねぇ、チューってなに?」

切長の瞳を細めながら、颯斗(はやと)が、俺の上に跨った。

「みゆにもおしえてー」

美優(みゆ)が、颯斗の真似をして、更に俺に跨ってくる。

「お前らには、20年早いんだよっ、3歳のガキが」

それぞれの小さなおでこを、ツンツンと突ついてやると、双子の我が子達は、キャハハと笑って、俺の上で飛び跳ねた。

「だめよ、パパの上で飛び跳ねちゃ」

美弥が、颯斗を下ろしてから、美優をベッドからそっと下ろしてやる。

「みゆ、あっちで、かくれんぼする?」

「はやとが、おにね」

小さな足音が、跳ねるように遠ざかっていくのを確認してから、俺は、するりと、美弥の首筋に腕を回した。
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