しくじったあいつ&突然のinvitation(続・金の草鞋を履いてでも…)
「やっぱり先輩って、世間に流されないタイプですよね」

なんだか苦笑いしたくなるコメントだ。

「まぁ…。果たしてそれがいいのか悪いのかは、わかんないけど」

「僕は好きですけどね、先輩の石頭で頑固なところ。流石は石工だなって」

「ちょっと…誉めてんの?貶してんの?」

「誉めてるんですよ!」

「どうだか…」

ああでもない、こうでもないと話しているうちに、店に着いてしまった。

やはり、何だか緊張してしまう。

「先輩、大丈夫ですから。僕がドア開けるので、ついてきてください」

恐る恐る店内に入ると、既に着いていたメンバーらが皆、私たちを見ると、

「えーっと…」

と、困惑した声が聞こえる。

やはり、私たちは見た目が変わりすぎたのか、皆には誰なのかわからないらしい。
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