愛を欲しがる幼なじみは可愛い妻と我が子を手に入れたい
幸せな結婚生活
結婚式の準備等で慌ただしく過ごしていた夏。
準備の合間に海に行ったりもしたけれど、その他は夏らしいことなどせずに月日が過ぎていった気もする。
お試し婚は取り止めにして、叶の誕生日に本当の夫婦になった私達。
二人で結婚指輪を選びに行ったり、式場に何度か足を運ぶ等を経て、本日、めでたく結婚式が執り行われる。
『叶がドレスをデザインして、会社の方々が作成してくれたの』と両親に報告すると、目を丸くして驚いていた。
そして、『叶君は本当に恵のことを好いてくれてるのね。恵も叶君のことを大切にしなさいよ』と母から念を押される。
私は今、叶のことは友達の好きではなく、愛している。
もう絶対に朔君に気持ちが揺らいだりせず、叶にだけ、愛を注ぐと誓いたい――
「恵……!」
ウェディングドレスに身を包み、主張し過ぎないメイクに大人可愛い髪型にセットしてもらった私。
姿見で自分の姿を見ていると、まるで本当にお姫様になったみたいだった。
二十八歳のお姫様だけれど、私にとっては二十九歳の叶も王子様なのだから、まぁ……良いか。
「叶……」
準備の合間に海に行ったりもしたけれど、その他は夏らしいことなどせずに月日が過ぎていった気もする。
お試し婚は取り止めにして、叶の誕生日に本当の夫婦になった私達。
二人で結婚指輪を選びに行ったり、式場に何度か足を運ぶ等を経て、本日、めでたく結婚式が執り行われる。
『叶がドレスをデザインして、会社の方々が作成してくれたの』と両親に報告すると、目を丸くして驚いていた。
そして、『叶君は本当に恵のことを好いてくれてるのね。恵も叶君のことを大切にしなさいよ』と母から念を押される。
私は今、叶のことは友達の好きではなく、愛している。
もう絶対に朔君に気持ちが揺らいだりせず、叶にだけ、愛を注ぐと誓いたい――
「恵……!」
ウェディングドレスに身を包み、主張し過ぎないメイクに大人可愛い髪型にセットしてもらった私。
姿見で自分の姿を見ていると、まるで本当にお姫様になったみたいだった。
二十八歳のお姫様だけれど、私にとっては二十九歳の叶も王子様なのだから、まぁ……良いか。
「叶……」