ポケットにあの日をしまって
「小鳥遊がいいんだ」

「……試合に勝ったら」

小鳥遊は見つめる俺の目に、ほんのりと頬を染めたように見えた。

絶対に勝ってやる、胸の奥底から(みなぎ)ってくる強い思いで、体中がカーッと熱くなった。
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