2番ではダメですか?~腹黒御曹司は恋も仕事もトップじゃなきゃ満足しない~
戻ったリビングでは部長が響希ちゃんに振り回され、途方に暮れていた。

「おまたせー」

「どうなっ……た」

私を見た途端、部長が息を飲んだのがわかった。
そのままぼーっと私を見ている。

「部長?」

「ああ、……わるい」

声をかけると、まるで夢から覚めたみたいな顔を部長はした。

「もう!
ちゃんと明日美ちゃんに感想を言ってあげて!」

少しむくれて杏華さんが抗議する。

「あー……。
……綺麗、だ」

頭をガシガシ掻きながら、ぽつりと呟くように部長が言う。

「それだけ!?
もっと言うことあるでしょ!」

杏華さんは怒っているが、私はそれで十分だった。
< 109 / 149 >

この作品をシェア

pagetop