2番ではダメですか?~腹黒御曹司は恋も仕事もトップじゃなきゃ満足しない~
メイクレッスンも終わったので、おみやげに持ってきたケーキでお茶になった。

「明日美ちゃん、どれがいい?」

「ひびき!
ひびきがさき!」

箱を開けて杏華さんが進めてくれる。
しかし、ケーキを前に響希ちゃんはテーブルに手をついてぴょんぴょん跳びはねるほど大興奮で、苦笑いしてしまう。

「こら、響希。
お姉ちゃんが先でしょ」

「えー」

頬をぷーっと膨らませてむくれる響希ちゃんは、我が儘よりも可愛いが先だつ。

「いいんですよ、杏華さん。
響希ちゃん、先に選んでいいよ。
どれがいい?」

「ひびき、いちごのケーキがいい!」

早速響希ちゃんがケーキへと手を伸ばしたが、それはさすがに部長から止められた。

「ごめんね、明日美ちゃん」

申し訳なさそうに謝りながら、杏華さんはお皿にいちごのショートケーキをのせて響希ちゃんの前に置いた。

「明日美ちゃんはどれがいい?」

「じゃあ、このチョコレートケーキ……」

「あっ。
やっぱりひびき、こっちがいい!」

私が指を指したケーキに、すかさず響希ちゃんが手を伸ばす。

「……響希。
響希はいちごのケーキを選んだんでしょう?」

静かに杏華さんが響希ちゃんを諫めたが。

「だってひびき、こっちのケーキがいいんだもん!」

ご機嫌斜めに響希ちゃんがぷいっとよそを向く。
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