2番ではダメですか?~腹黒御曹司は恋も仕事もトップじゃなきゃ満足しない~
翌日になって、さらに噂が増えた。
私はさせられただけで、命令したのは富士野部長だと。
「……なあ。
あの噂、聞いたか?」
「……ああ」
あちこちでこそこそと噂話がかわされ、社内の雰囲気は最悪だ。
しかし、当の本人はといえば。
「噂話もいいですが、稟議書が出てませんよ」
「は、はいっ!」
富士野部長に指摘され、弾かれたように男性社員が席へ向かう。
「現場流儀で発注書をあとで書くのはいいですが、それを忘れていたらお話になりません」
「す、すみません!」
さらに違う社員も指摘を受け、慌てて席へ戻る。
「皆さんも。
噂話をいくらしようとかまいませんが、仕事をおろそかにしないでくださいね」
全員を見渡して部長はにっこりと笑ったが、眼鏡の奥の目はちっとも笑っていない。
言葉遣いこそ対外モードだが、地が出かかっている。
あれはかなり、お怒りなんだろう。
「富士野くん、ちょっと」
「はい」
とうとう、部長は専務に呼ばれた。
たぶん、私と同じように上役たちに囲まれ、事情を聞かれるのだろう。
途中、私も別室に呼ばれた。
当然、富士野部長に命令されたのかと詰問されたが、否定する。
さらに、私も部長も他社に情報など流していないと主張した。
私はすぐに解放されたが、部長は終業時間を過ぎても帰ってこなかった。
どんな目に遭っているのか心配だ。
私はさせられただけで、命令したのは富士野部長だと。
「……なあ。
あの噂、聞いたか?」
「……ああ」
あちこちでこそこそと噂話がかわされ、社内の雰囲気は最悪だ。
しかし、当の本人はといえば。
「噂話もいいですが、稟議書が出てませんよ」
「は、はいっ!」
富士野部長に指摘され、弾かれたように男性社員が席へ向かう。
「現場流儀で発注書をあとで書くのはいいですが、それを忘れていたらお話になりません」
「す、すみません!」
さらに違う社員も指摘を受け、慌てて席へ戻る。
「皆さんも。
噂話をいくらしようとかまいませんが、仕事をおろそかにしないでくださいね」
全員を見渡して部長はにっこりと笑ったが、眼鏡の奥の目はちっとも笑っていない。
言葉遣いこそ対外モードだが、地が出かかっている。
あれはかなり、お怒りなんだろう。
「富士野くん、ちょっと」
「はい」
とうとう、部長は専務に呼ばれた。
たぶん、私と同じように上役たちに囲まれ、事情を聞かれるのだろう。
途中、私も別室に呼ばれた。
当然、富士野部長に命令されたのかと詰問されたが、否定する。
さらに、私も部長も他社に情報など流していないと主張した。
私はすぐに解放されたが、部長は終業時間を過ぎても帰ってこなかった。
どんな目に遭っているのか心配だ。