2番ではダメですか?~腹黒御曹司は恋も仕事もトップじゃなきゃ満足しない~
「おまたせしましたー」

「サンキューな」

今日はダイニングテーブルではなく、リビングのローテーブルの上に料理を並べた。
ついでに、部長へビールを一本追加する。

「まあ、怪しいヤツの目星はついたけどな」

右の口端だけ上げて意地悪くニヤリと笑い、部長は新しいビールをごくごくと飲んだ。

「私もです」

「アイツ、だよな」

「はい」

「生野課長!」

互いに指を指しながら同時に出てきた名前は、同じだった。

「『私は富士野部長を信じいていますから、頑張ってください』とか、嬉しそうに笑いながら言われてもなー。
まあ、それだけ俺の失脚が嬉しいんだろうけど」

ポテトを摘まみ、部長はもりもり食べている。

「それもですけど。
最近、おみやげ買ってきたり、部下にジュースを奢ったりとかおかしくないですか。
それに今日、生野部長がお昼、高給鉄板焼きのお店に入っていくの、見たんですよ」

「……アイツから金、もらったんだろうな」

想像しているのか、部長は遠い目をした。

「ですよねー」

私もうんうんと頷く。
やっぱり部長だって、生野課長が怪しいと思うよね。

「捕まえて白状させたいところだが、まだ怪しいってだけで、証拠がないからな」

これだけ疑わしくても、証拠がないと動けないのが部長は歯痒そうだ。

「引き続き、監視を続けます!」

「よしっ、任せた!」

少しでも明るくしようとふざけて敬礼したら、部長も笑ってくれた。

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