出逢うべくして。You’re the one for me...



「...はい、間違いありません。」




「伊吹、はっきりと別れろとはいわない。
この記事も揉み消して表に出さないことはできる。
もちろんそうするつもりだ。社運に関わるからな。
自分の立場はわかっているよな?
よく考えろ。」



佐奈田チーフの厳しい言葉は俺にずっしりとのしかかってきた。



唇を噛み締めながら俯いてこの先を考える。


自分のこと、凛花さんのこと、グループのこと、
今回の行動でどれだけの人に迷惑をかけるのかということ。



改めて現実を突きつけられる。
< 137 / 138 >

この作品をシェア

pagetop