シンデレラには····程遠い••その後

潤も快斗には何も話していない。

絢斗さんに言われた事もあるが
あんな快斗を初めて見た。

食べれず·····

嫌、食べる事も飲むことも

自分から拒否した······快斗······

あんな····快斗を·····

   初めて·····みた·····



快斗は、あの時····

 これで·····楽に····なれる
  全て····終わっ···た····
   と、言っと意識を無くした。

あの恐怖が潤を捉えて離さなかった。



絢斗は、申し訳なく思っていたが
快斗にとって潤は
なくてはならない存在だと
わかっていたが
潤にそれを負わせる事は
出来ずに潤に伝えた。

潤が選べは良いと。

潤は、
「快斗は、私に取って
唯一無二の男です。
両親から
いきなりアメリカに連れて
来られて日本人学校ではなく
アメリカンスクールに入れられて、
ずっと、一人で過ごしていました。

そんな、私を救ってくれたのは快斗です。

確かに、明るくて社長以外の事には
自信満々の快斗が
あんな風になって
驚きましたし怖かった。

快斗が、快斗でなくなるようで。
なら、私が支えればよいと。
お願いします。
私を快斗のそばに置いて下さい。」
と、頭を下げる潤に
美也子さんの話はできない
すれば、快斗に隠し事をして
潤が苦しむから。

ただ、俺は快斗の事を
潤に頼むしかなかったから
「宜しく頼む。」
と、頭を下げた。

潤は、無事に大学を卒業して
俺の会社に入社し
俺の秘書となった。

快斗も院に進み
順当に行き司法試験に一度で
合格をした。

院を卒業するまでの間は、
大学から指定された
弁護士事務所に入り
研修を受ける。

知り合いとかで甘えが出ない方が
良いと本人の意向だ。

快斗は、
院を卒業すると同時に
会社の副社長と顧問弁護士となった。
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