シンデレラには····程遠い••その後

***快斗②

「くそっ····なんなんだよ!!」
壁に吸い込まれ、
残されたのは静寂と、
胸の奥でじくじくと疼く痛み

美也子が出て行ったドアに
枕を投げつける。



忘れて···いたのに·····
 忘れて····いたのに·····
  忘れて····いたのに·····
   忘れて······いたのに·······




美也子の残り香が嫌で
イライラしながら
ドスドスと足音を立て
枕カバー、シーツを剥がして
洗濯機に入れ

窓を開け放つ

はぁ〜········

情けない·····

何年も·····経って·····いる······のに····


 なの·······に·······


 慌てて·····玄関へ·····走り·····


靴を履くのも
焦りでうまく活かず
やっと、履けて
走りエレベーターに向かう
必ず一基は、この階にある。
そのエレベーターに乗り込み
開閉のボタンを
数字の 1 のボタンを
連打する。

マンションの外に出た時
美也子は、ちょうど来たタクシーへと
乗り込んでいた。
< 13 / 29 >

この作品をシェア

pagetop