シンデレラには····程遠い••その後
快斗の過去③

俺が目を覚ましたのは、
倒れてから二ヶ月後だった。

目が覚めた俺は
美也子の事を忘れてしまっていた。

多分、心が均等を保つのに
辛い、苦しい物を排除したのでは
ないかと

後に聞かされた。

目覚めた時に
兄の顔が見た。

横には潤がいて
泣きそうな顔をしていて
「良かった。良かった。」
と、言っていた。

訊けば、
倒れて二ヶ月意識が戻らなくて
心配したと。

なぜ、そうなったのか?

俺は、食べず、飲まずにいたらしい
脱水症状を通り越して
命が危険だったと。

自分で食べて、飲んでができるまで
更にひと月かかった。

簡単に食べれると
思っていたが、人間の体は複雑だ。

完全に回復して退院する時に
兄から
大学の単位も全て取れていて
大学院に行くように言われた。

潤は、大学の卒業を待つだけだから
兄の秘書として兄に付く
俺も院に行きながら
兄の会社の仕事を覚える。

何か抜け落ちているように
思うが·····

弁護士になる為の勉強と
会社の仕事の覚える事で
余裕がなかった。

全ては、
藤堂・クラーク・絢斗が
そう、差し向けていた。
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