私を愛するその人は、私の向こうに別の女(ひと)を見る
「おはよ」
目覚めると、瑞斗さんのどアップがそこに合って、慌てて身を引いた。
「わ、危ねっ!」
瑞斗さんが慌てて私の腕を引いた。ベッドから落ちそうになっていたのだ。
「ダブルベッド、買おうかな」
そう言ってフッと笑う瑞斗さんは、私をぎゅっと抱きしめる。
「あー、紗佳、ドキドキしてる」
「だって……」
仕方ないじゃん。
王子に、しかも起きぬけに、こんな風に抱きしめられたら、誰だってドキドキするよ。
抗議をするように唇を尖らせて顔を上げれば、そのままチュッと唇が重なった。
「え……?」
「スキあり!」
少年のように微笑んだ瑞斗さんは、そのままもう一度私の唇に自身のそれを重ねた。今度は、優しく、ついばむように。
「ねえ、よく眠れた?」
「え……あ……はい」
眼の前で聞かれ、そう答えると、もう一度私の唇をついばむ瑞斗さん。
「じゃあさ、」
そう言うと、彼は私をコロンと転がし上に覆いかぶさる。
「する?」
色っぽい瞳で見つめられた。
けれど、私は思わず吹き出してしまった。
寝起きの髪が、グレーのスウェットが、その妖艶な瞳とちぐはぐだったから。
「ごめんなさい……つい……ふふっ」
瑞斗さんは頬を染めてふいっとそっぽを向く。
けれど、次の瞬間には私を思いっきりくすぐった。
「こら、この!」
笑いが止まらない。
あははと笑えば、彼も笑う。
幸せを感じてしまった。
この幸せは、私が受け取っていいものじゃないのに。
目覚めると、瑞斗さんのどアップがそこに合って、慌てて身を引いた。
「わ、危ねっ!」
瑞斗さんが慌てて私の腕を引いた。ベッドから落ちそうになっていたのだ。
「ダブルベッド、買おうかな」
そう言ってフッと笑う瑞斗さんは、私をぎゅっと抱きしめる。
「あー、紗佳、ドキドキしてる」
「だって……」
仕方ないじゃん。
王子に、しかも起きぬけに、こんな風に抱きしめられたら、誰だってドキドキするよ。
抗議をするように唇を尖らせて顔を上げれば、そのままチュッと唇が重なった。
「え……?」
「スキあり!」
少年のように微笑んだ瑞斗さんは、そのままもう一度私の唇に自身のそれを重ねた。今度は、優しく、ついばむように。
「ねえ、よく眠れた?」
「え……あ……はい」
眼の前で聞かれ、そう答えると、もう一度私の唇をついばむ瑞斗さん。
「じゃあさ、」
そう言うと、彼は私をコロンと転がし上に覆いかぶさる。
「する?」
色っぽい瞳で見つめられた。
けれど、私は思わず吹き出してしまった。
寝起きの髪が、グレーのスウェットが、その妖艶な瞳とちぐはぐだったから。
「ごめんなさい……つい……ふふっ」
瑞斗さんは頬を染めてふいっとそっぽを向く。
けれど、次の瞬間には私を思いっきりくすぐった。
「こら、この!」
笑いが止まらない。
あははと笑えば、彼も笑う。
幸せを感じてしまった。
この幸せは、私が受け取っていいものじゃないのに。